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Saskuta Neurosurgery

ぜひ検査前に知ってほしい、「頭部MRI検査」の種類と内容

適切な診断のため複数のMRI検査をおこないます。何種類検査しても料金はかわりません。

どんな検査があって、どう違うの?いくつも検査すると料金が高くなる?

頭痛の原因を調べるMRI検査には、脳の断面を見る検査(頭部MRI)と脳の血管の状態を調べる(頭部MRA)があります。この両方の情報がないと正確な診断はできません。
同時にこの2種類の検査を行うことが必要です。

頭部MRI

頭部MRA

脳の断面を見る検査(MRI)では脳腫瘍、脳出血、脳梗塞など、脳の状態を知ることができます。
脳の血管の状態を見る検査(MRA)では、血管のこぶ(脳動脈瘤)や血管が狭くなっているところがわかり、頭痛との関連を調べます。
血管の情報は、近い将来くも膜下出血や脳梗塞になる危険性を知らせてくれるので、脳血管の病気で倒れる前に対策をとることができます。
頭痛の原因や脳の異常を知るためには、ぜひともMRIとMRAの2種類の検査を同時に行うことが大切です。
他の医療機関では脳の血管の状態を調べる検査(MRA)が省略されることがあるため、事前に検査内容を確認する必要があります。

この2種類の検査で、頭痛の原因がわかるの?

実は、「首の病気が原因でおこる頭痛」というのもあって、頭部MRIとMRAだけでは診断できません。
当医院では、患者さんの症状から判断して首の断面をみる検査(頚部MRI)を追加して行っています。

頚部MRI

3種類も検査をしたら、料金が高くなってしまうのでは?

いいえ。MRI検査では頭部MRI、頭部MRA、頚部MRIが一連の検査として扱われるので、何種類検査しても料金は同じ、かわりません。もちろん、時間はかかります。
患者さんの症状によって、検査の種類、検査にかかる時間が異なるため、当医院では診察前の電話やインターネットでのMRIの予約は行っていません。

首に原因があったらどんな治療をするの?

首が原因で起こる頭痛は、多くの場合、重く締め付けられるような頭痛で緊張性頭痛と区別がつきません。
片頭痛の患者さんに首が原因でおこる頭痛が加わると、ズキンズキンする頭痛と重く締め付けられるような頭痛が交互にでたり、同時にでたりします。
頚部MRIを行わないと、緊張性頭痛、片頭痛の悪化、混合性頭痛(片頭痛+緊張性頭痛)と診断され、筋弛緩剤(筋肉を柔らげる薬)や精神安定剤、片頭痛治療薬、ときにはてんかんの薬が処方されることがあります。
頚部MRIの結果、首が原因の頭痛だとわかれば、薬は使わずに、まず頚部の理学療法(牽引療法、温熱療法、電気刺激療法など)が行われ、これだけで多くの患者さんが改善します。
あなたの頭痛が首の違和感を伴っているなら、問診や医師の診察のときにお話しください。
適切な検査と診断により、不要な投薬を避けることもできるでしょう。

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